会社は普通、自社の製品やサービスに強い自信を持っているものですよね。「この製品はとても便利だ!」「このサービスを利用すればもっと生活は楽しくなるのに」と感じています。
でもどれだけ良いものを提供していても、もし多くの人に存在を知られなかったら意味がありません。「味は美味しいのに場所が分かりにくくて客が来ない料理店」のようです。
ですから商売にとって重要なのは品質だけでなく、信頼・認知度・親しみといった要素もそうですよね。実は近年、会社がこういった要素を向上させるのに役立つ仕組みが注目されています。
それはSNSマーケティングです。かんたんに言えばこれはSNSを使って会社のアピールをすることですが、この記事ではSNSマーケティングには具体的にどんな効果があるのかを解説したいと思います。
1 SNSマーケティングを使う効果
SNSマーケティングを使うことで得られる効果は、少なくとも3つあります。以下のようなメリットです。
一気に情報を広められる
日本では現在、スマホが爆発的に人気になっています。
実際、街を歩けばスマホを片手に持っている人であふれていますよね。そしてほとんどのスマホユーザーが何かしらのSNSを持っています。こういう状況なので、SNSは情報を発信するのにとても優れた媒体になると言えます。
会社がSNSに何かの情報を発信すれば、かなりの数のユーザーがそれを見ることになります。街中の看板に広告を出すという方法もありますが、それだとそこを通る人にしか情報が伝わりませんよね。
一方SNSはスマホやタブレットを持っているユーザーなら誰でもその情報を見る機会があります。日本だけでなく世界にいたとしてもそれは同じです。SNSマーケティングはいわば、スマホユーザーそれぞれに看板を持たせるようなものなのです。
SNS用語で「拡散」という言葉を聞いたことがある人は多いですよね。
良い情報でも悪い情報でも、SNSで発信されたものはすぐに他のユーザーに広まります。この現象をうまく使うことで、会社は商品やサービスのお得情報や良い評判を素早く広く伝えることができるんです。SNSは近所の井戸端会議のようなものです。そこに話を流せばあっという間にその一帯に話が伝わりますよね。少ないコストで最大効果が得られるので、会社はこれを利用するに越したことはありません。
ユーザーとの親密な関係性を構築できる
ふつう会社が個人とコミュニケーションを図ることはそれほどありませんよね。でもSNSでは企業がユーザーと1対1でつながることができます。例えばSNSユーザーがするコメントに返信したり、いいね!をしてくれたユーザーに反応したりできます。
また会社の商品やサービスについて知ってはいるものの、まだ購入まで至っていない潜在ユーザーが投稿していたら、そのユーザーと直接コンタクトを取ることができます。
こういうやり取りはなかなかリアルな広告では行えませんよね。でもSNSなら気軽に、しかもスピーディーに行うことができるんです。こういう交流があると、会社の好感度があがったり、販促につながったり、情報拡散につながったりできるので便利ですよね。
2 SNSで思わぬうれしい効果!?
個人や会社などが誰かにほっこりするような対応をすると、よく「神対応」と称賛されることがありますよね。
会社にとって好感度はかなり重要です。仮に高品質なものを作っていても、その会社のイメージが悪いと消費者から敬遠されてしまいます。極端なことを言えば、それほど高品質でなくても企業イメージが良ければその商品を買ってしまうことだってありますよね。
会社が特にアクションを起こさなくても、SNSを介することで会社の好感度があがることがあります。
例えばある有料放送局のユーザーが契約を解除しようとしたところ、オペレーターはそのユーザーの過去のデータをもとに好きな俳優を判断して、その俳優が出演する番組を勧めて契約延長を打診しました。
その対応を受けたユーザーは、自分を知らないオペレーターに好きな俳優に関する情報を勧められたので、びっくりしたと同時に感心しました。
そしてそれをツイッターに投稿しました。投稿されたツイッターは大反響になり、「オタ心をくすぐる」「神対応」などとその放送局への称賛が集まりました。
このようにちょっとした対応がSNSを通じて会社の好感度を押し上げることがあるんです。神対応とまで言われるほどの事をしないとしても、ウィットに富んだ対応が、SNSで思わぬ好影響を与えるというわけですね。
会社が積極的に働きかけているわけではないのでSNSマーケティングとは少し違いますが、SNSの影響力を示すデータと言えるのではないでしょうか。そうであれば、会社が自発的にSNSに働きかけたら、当然自社の良いアピールにつながります。
3 まとめ
SNSマーケティングを使うと、会社の商品やサービスについて素早く広範囲に宣伝することができます。テレビや雑誌の広告などでもPRはできますが、ユーザー数が何千万人といるSNSを使うと、もっと幅広くアピールができます。
さらにSNSで直接ユーザーにアプローチしなくても、SNSユーザーが会社の良い対応について拡散することがあります。このようにSNSは今のIT社会では膨大な影響力を持つので、会社は積極的にSNSマーケティングを心がけると良いですよ。