「SNS」は今や聞かない日はないほどよく見聞きワードになっていますよね。SNSと聞くと「友達や家族などとのコミュニケーションツール」をイメージする方が多いのではないでしょうか?
でも実はSNSは個人だけでなく企業にとっても重要なツールなんです。SNSを使ってマーケティングをすることで、会社の魅力を伝えたり、商品をより効果的に宣伝することも可能です。
この記事ではSNSマーケティングの魅力や活用術についてご紹介したいと思います。
1.SNSマーケティングってどんな戦略なの?
SNSは「Social Networking Service」のことで、簡単に言えばネットを使って色々なユーザーとのつながりを作ることです。家族や友人とメッセージや画像、動画のやりとりをしたり、日記のようなものを書いて登録ユーザーに見てもらったりと、ありとあらゆる情報を発信&受信できるツールです。有名なSNSとしてはFacebook、Instagram、Twitter、Lineなどがあります。
SNSマーケティング戦略とは、このSNSのサービスを使って会社のサービスや商品をプロモーションしたり、消費者にメッセージを投げかけたりと、とにかく会社の利益につながるようなアクションを起こすことを指します。
会社の宣伝と聞くと、テレビやラジオ、新聞などのメディアを使った広告がすぐにイメージできますよね。これらの広告も有効ですが、今や日本だけでも1億人以上もネットユーザーがいて(世界では40億人以上)、SNSのようなネットツールを使わない手はありません。
主要SNSのユーザー数
主要なSNSのユーザー数は以下の通りです。
・インスタグラム
世界:10億人(2018年6月時点)
日本:2,900万人(2018年9月時点)
・Facebook
世界:23億2,000万人(2018年12月時点)
日本:2,800万人(2019年1月時点)
・Twitter
世界:3億2,100万人(2018年12月時点)
日本:4,500万人(2018年10月時点)
・LINE
世界:1億9,400万人(2019年1月時点)
日本:7,900万人(2018年12月時点)
このように国内だけでも主要なSNSユーザーはかなりたくさんいるのが分かります。全員が頻繁に使っているわけではないにしても、数千万という人々がスマホなどでいつでも使える環境にあるわけですから、企業のプロモーションの場としてはもってこいです。
2.SNSマーケティングにはメリットがいっぱい!
SNSマーケティング戦略には具体的にどんなメリットがあるのかをまとめてみました。
・認知度をあげられる
SNSマーケティング戦略によって、まずは会社の存在について知ってもらう機会が増えます。「Parse.ly」という解析ツールによると、ネットユーザーが目的のサイトにアクセスする時にFacebookを経由する人があのGoogleを上回ったという結果が出ています(2015年7月)。検索エンジンと言えばGoogleですが、今やSNSがその代わりとして台頭しています。
また「ジャストシステム」によると、情報収集に活用しているツールとして「スマートフォンからのインターネットやアプリ」と回答した人が最多で、次に「テレビ」が続きました。スマホユーザー=SNSユーザーではありませんが、このデータも企業の認知度向上のためにSNSマーケティング戦略を重視することの大切さを示していると言えます。
・ブランディングができる
SNSで企業の認知度があがれば、今度はブランディング効果が期待できます。企業が何らかのコンテンツを発信してサービスや商品について知ってもらい、これまでそれらについて知らなかった新しい消費者を呼び込める可能性が拡がります。
また面白いコンテンツなどが多くのユーザーに共感されると、それらのユーザーが自発的にその情報を拡散してくれることもあります。何かのキャンペーンや商品など、企業が特にプロモーションをしなくても「口コミ」のようにコンテンツに関する情報が広まっていきます。高いCM広告費などをかけずに宣伝できるのは大きなメリットですよね。
3 .SNSマーケティング戦略の活用例から学ぼう
実際にSNSマーケティング戦略を成功させた会社の例を見てみましょう。
・ハーゲンダッツ
アイスの有名メーカー「ハーゲンダッツ」は、いくつかの主要SNSを使って、過去に発売された24種類の味にユーザーが1日1回投票できる「あのフレーバーをもう一度」というSNSマーケティング戦略を取りました。そして見事1位に輝いた味に投票した人の中から1000人に1人アイスをプレゼントしました。
このSNSマーケティング戦略では16万票の投票が行われたようですが、これによって明らかにハーゲンダッツやその商品に関する情報が広く宣伝される結果になりました。
・グリコ
グリコは主力商品であるポッキーを使って、11月11日を「ポッキーの日」としたうえで、この日に「1日のツイート数を世界一にする」というSNSマーケティング戦略を取りました。結果目標を大幅に超える370万というツイートがされ、見事世界一を達成した上にメディアに報じられました。これもかなりの宣伝効果を発揮する結果になりました。
このようにちょっとした企画をSNS上に持ち込むことで、認知度アップ&ブランディングが期待できます。SNSマーケティング戦略を上手に使えば、広告費などを削減して大々的なプロモーションができます。
4.まとめ
SNSマーケティング戦略は、いまや何千何億というユーザー数を抱えるSNSを使った新しいマーケティングです。自社の情報を発信してネット上で拡散してもらうという手法で、今後主要なマーケティング方法の一つになると言えるでしょう。
SNSという人気のあるツールを使うことで、色々な年齢層のユーザーにもアピールしやすくなります。また発信するコンテンツによっては、ユーザーを楽しませながらプロモーションすることもできます。
SNSマーケティング戦略を取るかどうかで、会社の利益が大きく左右される日も近いかもしれませんね。