「スマホを何に使っていますか?」と尋ねられて、「SNS」と答える人はかなり多いですよね。家でも通勤の電車でも学校でもSNSを頻繁にチェックしている方は多いのではないでしょうか。
総務省の調査によると、ネットに接続する端末としてはパソコンは頭打ちになっていますが、スマホやタブレットは増加傾向にあります。そしてスマホでやっていることの7割はSNSという調査結果も出ています。
このようにSNSはたくさんのユーザーを抱えるようになっていますが、そうなると会社としてはSNSの力をビジネスに応用したくなりますよね。実はこの流れこそ、SNSマーケティングを生み出しているんです。この記事では、SNSマーケティングの目指としているものや、その将来性について解説したいと思います。
1 SNSマーケティングの基礎!KGIとKPIとは?
SNSマーケティングの目的を語るために大切なのは「KGI」という指標です。
なんだか難しそうな指標ですよね。これは「 Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略です。簡単に言えばこれはSNSを使った会社のPR活動で、どんな事を目的にするのかを測る指標です。
要は「これこれの事を達成しますよ」という数値です。「○○商品の認知度を10%にします」といった感じですね。ダイエットなら「体重を今の80kgから70kgにします」といった感じです。
もう一つ重要な指標があります。それはKPIです。
これは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」のことです。さきほどのKGIで決めた目標を達成しているかどうかを確認するための指標で、KPIにはフォロワー数やリーチ、いいね!、コメント、保存などがあげられます。
先ほどのダイエットの例でいくと、消費カロリー数や減量した重さなどが相当すると言えるかもしれませんね。まとめると、KGIは最終的なゴール、KPIはゴールにどれだけ近づいているかを示すサインと言えるでしょう。
このことを踏まえたうえで、SNSマーケティングの具体的なKGIを見ていきましょう。代表的なものとしては以下のようなものがあります。
2 SNSマーケティングの目的は?
では具体的にどんな事がKGIになって、どんなKPIで目標達成度が分かるか見てみましょう。いくつかの例をあげたいと思います。
ブランド認知度を上げる
商品やサービスが売れるためには何が必要でしょうか。
それはもちろんブランドが認知されることです。見たことも聞いたこともないものを買えませんよね。そこで企業はSNSの情報発信力を使って、自社ブランドをより多くのユーザーに知ってもらいたいと思います。
そこでSNSサイトで写真を投稿したり、つぶやいたり、話題性のある記事をアップするなどしてアカウントを認知してもらいます。いわばSNSという目立つ巨大な看板を掲げるわけです。
最初は話題にならないとしても、粘り強く続けることで少しずつ認知されます。例えばある栃木県の漬物屋さんは、自社製品を使った朝食写真をアップし続けて広い支持を集めることに成功しました。
ちなみにこのKGIの進展を測るKPIとして、フォロワー数やリーチ数、インプレッション数などが大事になりますよ。
購買意欲を起こさせる
販売促進もKGIになります。
前述のブランディングや下記の好感度アップとも関係してきますが、会社へのイメージが良くなって知名度も高くなると、自然とその会社の製品やサービスへの関心が高まりますよね。またSNSならではの拡散作用によって、今までその会社や製品を知らなかった相手も購買意欲を起こさせられるかもしれません。
このKGIのKPIとしては、ハッシュタグの数や、ハッシュタグに付けられた投稿数、いいね!の数などがあげられます。
好感度を上げる
会社のイメージをよくすることもKGIの一つです。
ツイッターを例にして説明すると、会社が特定のSNSに公式アカウントを持っている場合、ユーザーはそのアカウントに対してツイートするなどのアクションを起こせます。
そしてもし企業がそのツイートなどに返信すると、返信をもらったユーザーはその会社への好感度が上がることが分かっています。
また公式アカウントをフォローしているユーザーは、将来その企業のサービスや製品を購入する可能性が高いことも分かっています。もちろん返信の仕方にもよりますが、おしゃれな事やウィットに富んだことを会社から言われると、なんだかほっこりしますよね。
その会社の提供しているものも「使ってみようかな」という気になるでしょう。このようにSNSで消費者とリアルなつながりができると、好感度アップにつながりますよ。
好感度に関するKPIとしては、いいね!の数や寄せられるコメントの数などが参考になるでしょう。
3 まとめ
SNSは現在、主要なサービスがそれぞれ数千万を超えるユーザーに使われています。普段暇な時はSNSをよくチェックしているという方が非常に多いのではないでしょうか。
それを考えると、今後スマホがもっと普及するにつれて、ますますSNSを活用することがブームになるかもしれませんね。SNSマーケティングは、今後公式HPなどに代わるメインのPRツールとして、様々な会社に利用されるでしょう。